全地球即時攻撃システム 2013 2 17

空を制する者は、世界を制する。

書名 空を制するオバマの国家戦略
著者 小河 正義  国谷 省吾  実業之日本社

 全地球即時攻撃プロジェクトとは、
「Prompt Global Strike」と呼ばれ、
略して「PGS計画」と言われています。
 この計画は、地球上のいかなる場所にある核兵器を、
アメリカが十数分から1時間以内に破壊できる、
戦略兵器「非核攻撃ミサイル」の開発のことです。
 これは、日本のマスコミでは、
あまり報道されていませんが、
オバマ政権が推進する、
核戦力を無効にできる究極の戦略兵器の開発です。
 この本には、2010年4月22日の、
ニューヨークタイムズの記事が紹介されています。
「オバマ大統領は、ニューヨークタイムズ紙のインタビューに対して、
PGS計画(全地球即時攻撃プロジェクト)は、
核兵器への依存を減らす努力のひとつであり、
極限状態でも、
通常兵器が最も有効に核戦争を抑止できることを保障するだろう」
 日本では、オバマ政権の「核兵器なき世界」について、
勘違いした人が多かったと思いますが、
要するに、核兵器を超える兵器を作れば、
「核兵器なき世界」が実現します。
 それにしても、この本のタイトルは、
日本人には、わかりにくいかもしれません。
 なにしろ、日本では、オバマ大統領は、
平和主義者でリベラルな大統領として理解されているからです。
 そこで、私が日本人にわかりやすいように、
この本のタイトルを変えましょう。
「空を制する産軍複合体の国家戦略」
 アメリカについて考える時、
「産軍複合体(軍産複合体)」の存在を忘れてはいけません。
 航空産業は、自動車産業に匹敵するぐらい、
産業としての裾野は広いと言えるでしょう。
 アメリカでは、航空産業が好況になれば、
経済全体にも、その影響が出てくるでしょう。
 日本人は、アメリカの航空産業というと、
旅客機を連想しますが、軍用機も航空産業です。
たとえば、F35戦闘機やオスプレイなどがあります。
 この本によると、
かつて、アメリカでは、「チヌーク・バブル」があり、
アメリカ経済が好景気で湧きました。
チヌークとは、湾岸戦争で活躍したヘリコプターです。
 今度は、「オスプレイ・バブル」が起こるかもしれません。
このバブルによって、アメリカ経済は活況となるでしょう。
 オバマ政権は、輸出振興を推進していますが、
アメリカの最高の輸出品は、iPhoneではなく、兵器です。
世界のベストセラーとなったアメリカ製の兵器は、星の数ほどあります。
 iPhoneは、航空産業と比べれば、
アメリカ国内で、あまり雇用を増やさなかったのです。
 オバマ政権の目標は、輸出振興と雇用促進ですから、
政権にとって、iPhoneは、アメリカの最高の輸出品とは言えないでしょう。
 さて、話がそれてしまいましたが、
アメリカの未来は、宇宙にあります。
宇宙を制する者は、地球を制する。
 レーガン大統領は、1983年3月23日夜の演説で、
「核兵器を時代遅れにする」手段の開発を呼びかけ、翌3月24日に開発を命じました。
 大統領の遺志を継いだ者はいます。
その人たちの中で、レーガン大統領の信念は、今も生き続けているでしょう。
 あの演説から30年。
今もレーガン大統領の信念は生き続け、仕事をしている。

スターウォーズ計画 2013 2 16
 スターウォーズ計画というと、
レーガン政権を連想するでしょうか。
 今では、スターウォーズ計画は、
すっかり忘れ去られていますが、
本当に、あの計画は、終わってしまったのか。
 あれは、ブッシュ政権の時でしたから、
確か2004年ごろだったと思います。
 私は、アメリカに対して、宇宙開発を強く勧めたのです。
「地上の戦いでは、競争者が多すぎる。
しかし、宇宙ならば、アメリカに対する競争者はいない」
 その後、どうなったか、わかりませんが、
一昨年、昨年と、アメリカ空軍が、
巨大ロケットを何回も打ち上げていました。
 それは、巨大ロケットというよりも、
ずんぐりとした形の「太ったロケット」でした。
それを見て、「よほど重いものを積んでいるのだろう」と思いました。
 そのほかに、無人のスペースシャトルが、
アメリカに帰還する映像が何回もありました。
 有人のスペースシャトルは引退しましたが、
無人スペースシャトルは活発に活動しているようです。
宇宙に「空軍基地」でも作る計画でもあるのでしょうか。
 いずれにせよ、アメリカの未来は、宇宙にあります。
レーガン政権のスターウォーズ計画は、
技術的に時期尚早であり、まるでSF映画のような話でした。
 しかし、今ならば、技術的には可能でしょう。
レーガン大統領の遺志を継いだ者はいます。
その人たちの中で、レーガン大統領の信念は、今も生き続けているでしょう。
「核兵器なき世界」を目指して。
(スターウォーズ計画とは)
 1980年代、核の均衡は、相互確証破壊(MAD)に基づいていたが、
アメリカ大統領のロナルド・レーガンは、これをよしとしなかった。
 レーガン大統領は、1983年3月23日夜の演説で、
ソ連の脅威を強調すると共に、
アメリカや同盟国に届く前に、ミサイルを迎撃し、
「核兵器を時代遅れにする」手段の開発を呼びかけ、翌3月24日に開発を命じた。
(ウィキペディアから引用)

核兵器なき世界 2013 2 11
 「核兵器なき世界」とは、軍事戦略の一環です。
核兵器を超える「究極の兵器」を作れば、
「核兵器ゼロの世界」が実現します。
 2005年2月16日に書いた「究極の抑止兵器」とは、
「核兵器なき世界」を目指すものです。
 つまり、「究極の抑止兵器」が完成したところで、
「核兵器ゼロの世界」を宣言するのです。
 問題は、このような壮大な構想には、巨額の開発費がかかることです。
そういうわけで、維持費がかさむ巨大空母や大型核ミサイルは、
徐々に削減する必要があります。
 「究極の抑止兵器」に書いてある、
X線レーザーは、あくまでも一例です。
あの構想から8年、「核兵器なき世界」を目指して。

究極の抑止兵器 2005 2 16
 核兵器は、前世紀の古い兵器です。
こうした古い兵器を、地球上から撤廃することが、多くの人の願いです。
にもかかわらず、いまだに、こうした古い兵器の開発が終わりません。
 「核兵器の廃絶」と主張したところで、核兵器はなくなりませんので、
「核兵器を超える兵器」や「核兵器を無効にする兵器」を作るしかないでしょう。
 レーザーというと、赤い光など、
色の付いたレーザーを連想するでしょうが、無色透明なレーザーもあります。
 たとえば、赤外線レーザーや紫外線レーザーです。
その応用例として、X線レーザーがあります。
X線レーザーは、直進性が強いとともに、膨大なエネルギーを発揮します。
 そういうわけで、核兵器の格納庫に対して、
はるか彼方から、X線レーザーを照射しても、核爆発が起きます。
 こうしたX線レーザー砲を、飛行機や衛星に搭載して、
核兵器の格納庫に対して、照準を合わせれば、究極の抑止兵器となるでしょう。
 もちろん、X線レーザーを作ることは、まだ数多くの問題があります。
しかし、青色LEDの開発のように、不可能が可能になってしまうのが、科学技術です。
科学技術には、必ず、ブレークスルーがあります。
 科学技術を、このようなことに利用するのは、誠に残念ですが、
核兵器の開発を、いまだに止めない国が多いのは、さらに残念なことです。
 日本は、核兵器の保有国になるべきではありませんが、
X線レーザーの保有国にはなるべきです。





























































































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